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温楽の森・乙女の湯

 小京都・城下町、皿そばで有名な出石(いずし)は、とても魅力がある観光地です。出石には、現在立ち寄り湯が2軒あると思います。以前紹介した謎の温泉「湯元館」と、今回紹介する「湯楽の森(元・乙女の湯)」です。

 かつて、乙女の湯はスーパー銭湯として相当有名で、私も乙女の湯時代に、2度行ったことがあります。豊岡に住むようになって、ぜひ行ってみたい温泉でした。

 湯楽の森は、豊岡市が廃業した乙女の湯を買い取って、2020年7月にグランピング施設として、大阪の会社に運営委託してオープンしました。新型コロナの影響もあると思いますが、委託者に運営を丸投げして、様々な改善をせずに、放置していると思われました。利用者はほとんどいません。

 行政が民間企業に施設を運営委託する場合、公務員的な発想では上手く運営できない、典型例のような事例になっています。温泉の質は天下一品、ナトリウム ・炭酸水素塩泉(低張性・アルカリ性・低温泉)、温泉に入った瞬間にすぐ分かります。施設も素晴らしい。なのに、利用者はおらずにガラガラ、受託会社の従業員だけが目立ちます。

 温泉にまったりと入って、過ごしたいのに、鶯の鳴き声をかき消すようなポップな洋楽が流れています。ホームページには、利用者がいないグランピング施設利用者を優先するため、60歳以上の高齢者の立ち寄り湯利用を制限する記載があります。実際に、豊岡在住の方2人から、「老人を毛嫌いする温泉だから、行かない」という話を聞きました。税金のムダ使いになってしまって、とても残念です!

 このコラムを読まれた方、一度立ち寄ってみませんか?温泉施設が素晴らしいのに、運営が不味いために、不振な公的施設の典型を見ることができます。私は、これからも元・乙女の湯をウォッチングするため、利用してみます。

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コメント: 5
  • #1

    中村嘉雄 (月曜日, 14 6月 2021 02:21)

    行ったことが無いので、是非行ってみたいと思います。

  • #2

    福嶋幸太郎 (月曜日, 14 6月 2021 16:13)

    ぜひ、行きましょう❗帰りは蕎麦をたべましょう。

  • #3

    小出忠慶 (金曜日, 18 6月 2021 16:36)

    福嶋さんのブログは、「温泉」コーナーが充実してきましたね! 「酒と肴」のコーナーも新設、期待しております(笑)  しかし、この〈湯楽の森〉は残念ですね。こういうのは、どう改善したらよいのでしょうか…。地域振興のためにも福嶋さんがコンサルに入らないといけませんね。 コロナ禍の前、西部ガスが運営する「ヒナタの杜」という温浴施設に行ってきました。https://www.hinatanomori.jp/ 福岡ドームの方なので、博多からアクセスは少し遠いですが、岩盤浴などもあり、とても気持ちのよい施設でした!

  • #4

    福嶋幸太郎 (土曜日, 19 6月 2021 11:37)

    小出さん 別件メール(会社)を返送しました!豊岡へのお越しをお待ちしています。時間があれば、ジモティに人気の温泉に案内します。
    西部ガスさんの温浴施設は、姪浜から能古島(のこのしま)へ渡る船着き場近くですね。能古島は福岡では有名で、花や景色が素晴らしいレジャースポットです。次男が九大在学中に遊びに行きました。確か、近くに西部ガスさんの運営する高級介護施設があり、昔見学に行ったことがあります。

  • #5

    小出忠慶 (月曜日, 21 6月 2021 10:45)

    ご子息、九大なのですね! みなさん、本当に優秀で羨ましいです。九大は以前、貝塚(箱崎)の方にありましたが、今は、伊都の方で広大な学園都市みたいなところに移転しましたね。2回ほど、水素研究関連で見学に行きました! 見学後は、糸島まで足を伸ばして「牡蠣小屋で一杯やった」思い出があります。こんな話ばかりですいません(笑) 別件の方も、お手数おかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。